[アップデート]Amazon RDS クロスリージョン自動バックアップ機能のリージョンが拡張し、宛先の選択肢が広がりました!
2021/7/20にAWSからAmazon RDSのクロスリージョン自動バックアップ機能が複数リージョンで対応できるようになったとアナウンスがありました!
RDS クロスリージョンバックアップ
RDSのクロスリージョンバックアップについてはRDS for Oracle,RDS for PostgreSQL,RDS for SQL Serverで対応されています。
[アップデート] RDS for Oracleでクロスリージョン自動バックアップがサポートされました #reinvent
どのDBエンジンも今まで「バージニア北部↔︎オレゴン」、「フランクフルト↔︎アイルランド」、「東京→大阪※片方向のみ」といった指定での対応でした。
今回のアップデートで下記リージョンが選べるようになりました!
米国東部(バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、 アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (ストックホルム)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (パリ)、南米 (サンパウロ)、AWS GovCloud (米国西部)、AWS GovCloud (米国東部) の各 AWS リージョン
対象エンジン
クロスリージョン自動バックアップ機能はAmazon RDS Oracle、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for SQL Serverで対応可能となります。
バックアップの暗号かはAmazon RDS for SQL Serverではサポート対象外となります。
Amazon RDS for Oracleはバージョン12.1(12.1.0.2.v10 から) サポートされています。
Amazon RDS for PostgreSQLはバージョン9.6以降でサポートされています。
Amazon RDS for SQL ServerはSQL Server 2014 以降で、利用可能なすべてのエディション (エクスプレス、ウェブ、スタンダード、エンタープライズ) がサポートされています。
費用
費用についてはスナップショットのストレージ料金と、スナップショットとトランザクションログのデータ転送費用のみです。
詳細は下記ご確認ください。
Amazon RDS for Oracle の料金,Amazon RDS for PostgreSQL の料金,Amazon RDS for SQL Server の料金
やってみる
早速確認していきます!
今回はRDS for Oracleで試してみます。
まずは、バージニア北部(us-east-1)とシンガポール(ap-southeast-1)でサブネットをそれぞれ作成しました。
※今まではバージニア北部はオレゴン間でしかマルチリージョンバックアップをすることができなかったのですが、今回何となく距離が離れてるシンガポールにしてみました。
図としてはこんなイメージです。(前回の柴田さんのブログを参照させて頂きました)
マネコンからRDSを早速作成していきます。
エンジンタイプはOracle,ライセンスはIncludeで進めていきます。
インスタンスタイプは検証用なのでt3.microで立てていきます。
そのまま進めていき、バックアップレプリケーションのところをチェックすると、オレゴン以外にも選択肢が増えてました!
他にもバージニア北部であれば、下より選ぶことが可能となっていました。
- us-west-2(Oregon)
- us-east-2(Ohio)
- us-west-1(N.California)
- ca-central-1(Canada)
- sa-east-1(São Paulo)
- eu-west-1(Ireland)
- eu-central-1(Franfurt)
- eu-north-1(Stockholm)
- eu-west-2(London)
- eu-west-3(Paris)
- ap-northeast-1(Tokyo)
- ap-northeast-2(Seoul)
- ap-south-1(Mumbai)
- ap-southeast-1(Singapore)
- ap-southeast-2(Sydney)
少し時間を置いて、シンガポールリージョンで”Automated backupsのレプリケート済みのバックアップを見ると、バージニアからのバックアップを見ることができました!
注意事項
今回のクロスリージョンバックアップですが、今回の更新で有効なリージョン間をある程度選べるようになったのですが、相互関係でリージョンを選べるようになった訳ではありません。
バージニア北部の場合は上記の通り、15のリージョンをバックアップ先として指定することができますが、これはリージョンによって選択肢が決まっています。
東京の場合は大阪、ソウル、シンガポール、バージニア北部、オハイオ、オレゴン、の選択が可能となっています。
大阪の場合は東京のみ選択可能となっています。
ソースリージョンと利用可能な宛先地域については下記ドキュメントをご確認ください。
Replicating automated backups to another AWS Region
最後に
今まで一部リージョンで制限されていたクロスリージョンバックアップですが、今回かなり選択肢が広がり、導入の検討もしやすくなったのではないでしょうか? 日本のみでも、今まで東京→大阪の一方通行だったのが、東京↔︎大阪間で設定できるようになったのは嬉しいですね。 ぜひDR等の対策に検討いただければと存じます。
ではまた!コンサルティング部の洲崎でした。